ワキガについて

人間の体の表面にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺(汗を出す器官)があります。エクリン腺が全身のほとんどに分布しているのに対し、アポクリン腺はわきの下や陰部などに多く分布しており、においの原因となるのはこのアポクリン腺です。また、ワキガの体質の方は耳あかが湿っているのが特徴です。

現在専門医で行われている最も多い手術方法は、わきのしわに合わせて切開し、そこから皮下のアポクリン腺を削り取る方法です。手術時間が長く、術後も抜糸までに10日~14日ほどかかりますが、90%以上の患者さんに臭いの減少が期待でき、また手術痕がしわの線に一致して目立ちにくいという利点があります。
欠点としては、発毛の減少が著しく、男性患者の場合は不満を訴えることもあります。
学生の方には、夏休みなどの長期休暇を利用しての治療をおすすめしています。